ADHDの新薬インチュニブを飲むとらちゃん。
小学3年生となり、クラス替えで気分が変わったのか、少し落ちついての新学期となりました。
服用を開始してから、気がつけば4カ月。
先日、3カ月目の記事を書きましたが、実は、そこから大きな変化がありました。
(今回もリアルタイムの記事ではありません。ごめんなさい。)
インチュニブの服薬量が2倍に!
毎朝、インチュニブを1錠ずつ飲んでいたとらちゃん。
決して順調とはいえませんが、何とか新学年を迎え、自分なりに頑張っているように思われていました。
けれど、服薬開始から4カ月ほど経った6月頃、
「学校に行きたくない」
と言い始めたのです。
理由を聞いてみると・・・
「字を書くのが面倒くさいから。」
とのこと。
どうやら、2年生の終わりから気になっていた「消しゴム」へのこだわりが、どんどん強くなり、書いては消し、書いては消し・・・を繰り返しているうちに、書くこと自体がイヤになってしまったようなのです。
加えて、今年の担任の先生は、字がとてもキレイで、宿題の字も丁寧に訂正してくださいます。
特に、とらちゃんのことを気にかけて、字を直してくださっていたのですが、かえってそれがストレスになってしまっていたようです。
精神科のドクターに相談してみると、
「もう、字は汚くてもいいんじゃない!?」
と思い切ったアドバイスをいただきました。
ドクターいわく、
「どうせこの子たちが大きくなった頃は、全部パソコンだよ!」
とのこと。
確かに、実際、とらちゃんもプログラミングを習っていて、タイピングは大好き。
そう言われてみると、別に字が汚くてもいいような気がします。
そして、何よりも、今、とらちゃんが字を書くことにストレスを感じているのは事実。
そこで、思いきって、連絡帳で担任の先生に相談してみることにしました。
その結果、今までより、少し甘めに採点してくださるようになり、とらちゃんも、念願の「ハナマル」をゲット!
家に帰ってくるなり、とっても嬉しそうにハナマルの付いたページを見せてくれました。
実は、とらちゃん、障がいの特性上、記憶力が抜群。
漢字は一度見れば、全て覚えてしまいます。
そのため、毎日繰り返される漢字練習に意味を見いだせず、苦痛で仕方なかったようです。
さらに、とらちゃんにしてみれば、
「全然間違えていない!」
のに、汚いというだけで点数を引かれるテスト。
理由がよく分からず、物凄いストレスになっていたようです。
私たちの感覚でいえば、「賽の河原で石を積む」ようなものだったのでしょうね^^;
そんなこともあったため、学校でも落ち着きがなくなっていたとらちゃん。
体重が25キロを超えたこともあり、インチュニブの量を倍の2錠にすることになりました。
これで、授業中落ち着きを取り戻すことができ、褒められることも増えれば、自己肯定感も上がるだろう、というドクターの判断。
漢字のこともあり、自己肯定感がどん底になっているとらちゃんにとって、少しでも救いとなれば良いのですが・・・。