お久しぶりです。
小学3年生・広汎性発達障がいの息子を持つとらねこママです。
しばらく更新がストップしてしまいましたが、実は、我が家、台風でちょっとした被害を受けてしまいました。
発達障がいを持つ子どもを育てているママパパたちのお役に立てることを祈って・・・ここに記録を残しておきたいと思います。
発達障がい児、地震に続き、台風直撃!
2018年6月、大阪北部地震に見舞われた発達障がい児とらちゃん。
その後、インチュニブ2錠の効果もむなしく、恐ろしいハイテンションになったり、毎晩悪夢にうなされたりしながら、何とか夏休みを迎えました。
1つのことを思い込んだら、とことん突き詰めるのが発達障がいの「長所(?)」。
そんな「長所(?)」を活かし、自由研究で地震について調べ尽くした結果、何とかハイテンションも落ち着き、悪夢も見なくて済むようになりました。
(ここまでの詳しいお話は、こちらをご覧ください。)
そして、新学期が始まり、わずか1週間経った頃・・・。
超大型台風21号が、関西地方に襲いかかったのです。
もともと天気予報が大好きなとらちゃん。
いつも台風が近づくと、自然とテンションは上がり気味になります。
前回の地震の反省を生かし、今回はできるだけテレビを見せないようにしていたのですが・・・。
やっぱりテンションはマックス_| ̄|○
朝から暴風警報がでたため、学校も臨時休校になりました。
午前は雨も降っていなかったのですが、お昼前頃から突然猛烈な雨が降り始めると・・・。
とらちゃんはさらにスゴいテンションに・・・。
でも、今回の台風は、いつもと様子が異なりました。
風の音が物凄いのです。
家も地震のようにゆれ、2階の子ども部屋にいると、まるで船に乗っているような気分。
音に敏感なとらちゃんは、「フーフフー」と上手に風の音を口ずさんでいます。
そして、2時を過ぎたころでしょうか、とりわけ大きな物音とともに、家中の電気が消えてしました。
停電です。
雨戸を閉めていたため、室内は真っ暗。
さすがに、とらちゃんもビビったのか、静まりかえってしまいました。
その前から嫌な予感がしていた私は、ポケットに忍ばせていた携帯用LEDライトで室内を照らし出します。
妹のねこちゃんは、地震と間違っているのか、なぜか頭を守ってダンゴムシのポーズ。
停電でクーラーもきかず、とても暑いのに、布団まで被っています。
もちろん窓も開けられないため、とりあえず、熱中症予防に冷えピタを貼り、ベッドの上に避難しますが、ねこちゃんもとらちゃんも固まっているよう。
静かにしていると、暗闇の中、余計に風の音が響き渡り、恐怖感が増していきます。
そんな中・・・
LEDライトがトランプを照らし出しました。
私たち親子3人は、いつも寝る前にトランプをしています。
「これだ!」
そう思った私は、2人の恐怖を和らげるため、
「トランプをしない!?」
と持ちかけました。
ねこちゃんは依然として固まっています。
けれども・・・
「やる!やる!!」
とらちゃんが乗り気になりました!
こんなとき役に立つのが、このとらちゃんの「KY力」。
「空気を読めない」という発達障がいの特性のおかげで、
「台風のさなか、停電中にトランプをする」
という行動に違和感を覚えないのです。
布団の中で震え続けるねこちゃんを尻目に、わたしととらちゃんは懐中電灯を片手にトランプを始めました。
もうこうなれば、台風のことも、停電のことも気になりません。
ゲラゲラ笑いながら盛り上がる2人に・・・
ねこちゃんも布団から顔を出しました。
そして、3人で「ライトde神経衰弱」!
普通の神経衰弱ですが、細いライトの光を頼りに行いますので、さらに集中力が必要です。
そのため・・・
台風と停電に対する恐怖心は、いつしか私たち3人の心から消え去ってしまっていたのでした!
幸い、我が家は夜までに停電が解消されました。
瓦は浮き上がり、カーポートは大破してしまいましたが、何と言っても子どもたちが無事だったので、それだけで十分。
それにしても、今回は、本当に発達障がい児・とらちゃんの「KY力」に助けられました。
災害は私たち大人にとっても本当に怖いもの。
まして、子どもたちの心はなおさらです。
子どもの安心材料になるもので、避難所でも迷惑にならないもの
今回でいえば、トランプのようなものを避難グッズの中にしのばせておかないといけないな、とつくづく感じたとらねこママなのでした。