発達障がい児が震度6弱の大地震に巻き込まれたら・・・?後日談編

2018年6月18日、大阪北部地震震度6弱の揺れに襲われた、小学3年生の広汎性発達障がい児・とらちゃん。

発達障がい児を持つママパパ、すべての子どもの保護者のために、少しでもお役に立てばと願い、後日談を記録に残しておきたいと思います。

【とらちゃんとは・・・】

小学校3年生、広汎性発達障がいを持つ男の子。

3学年違いの妹・ねこちゃんと2人きょうだい。

衝動性が高く、2018年2月より、ADHDの新薬インチュニブを服用している。

この度、大阪府の北部地域にある自宅で、震度6弱の地震に見舞われる。

詳しくは過去記事をご覧ください☆

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地震の恐怖で・・・!?発達障がい児のテンションはMAXに!

地震直後はまるで別人のように大人しかったとらちゃん。

でも、数時間後、テレビで地震関連のニュースを見た瞬間、一変してしまいました。

はじめは、大好きな鉄道情報などが流れるせいかと思いましたが、後日、精神科の先生にお聞きしたところ、どうやら、これも地震の恐怖の裏返しのよう。

その反動か、夜、寝る前は急に落ち込み、1カ月以上もの間、夜中は悪夢にうなされ続けました。

せっかくインチュニブを2錠に増やしたものの、学校でもテンションマックスで、全く効き目はないようすです。

精神科の先生も処方を変えることを検討してくださいましたが、本来のとらちゃんが持つ衝動性のせいというよりは、今は地震のショックによる可能性が高いと判断。

本人とも相談した結果、変に薬をいじって、これ以上とらちゃんにストレスをかけるよりは、このまま維持していく方が良いのかな、という結論になりました。

どこの学校でもそうだと思いますが、夏休み前は毎日、習熟度をはかるためのテストが行われますよね。

地震の影響で、少し遅れ気味になったとはいえ、とらちゃんの学校でも、やはり連日テストが執り行われました。

でも、テンションマックスのとらちゃん・・・。

テスト中、突然不規則発言をしてしまいます。

周りの子たちは、正直、かなり迷惑だったはずです・・・。

先生も色々と工夫してくださいましたが、全くテンションは落ち着かないまま、学期末まで本当に申し訳ない状況が続いてしまいました・・・_| ̄|○

地震の影響はいつまで続く!?夏休み中の発達障がい児の様子

恐ろしくハイテンションのまま迎えた夏休み。

1週間のうちおよそ半分は放課後等デイサービス、残りの半分はお家で過ごしたり習いごとに行ったりお出かけしたり・・・という生活を続けました。

これは、とらちゃんの良い特性でもあるのですが、小さい頃から、休みであってもそうでなくても、朝は必ず、朝日と共に起床

いったいどういったメカニズムが働いているのかよく分かりませんが、「少し疲れているからゆっくり休ませてやろう・・・。」とできるだけ朝日の入らない部屋で寝かせても、なぜか時間通り目が覚めるのです。

前日、床についた時間が遅くても早起きしてしまうため、睡眠時間が短くならないように、たとえ長期休暇中であっても、夜は早め、どんなに遅くとも9時半までには寝かせるようにしています。

でも、今年の夏は、せっかく早く寝かせても、一度12時頃に目を覚まして、1時間ほど寝られないという日が続きました。

どうやらこれも、地震の影響のようです。

地震以来悪夢を見るからというのが、まず最大の理由。

そして、

「どうせ怖い夢を見るから寝たくない。そもそも寝ている時間は、死んでいるのと一緒だからもったいない!」

と言い出す始末・・・。

「寝ている間には、成長ホルモンが出るから、死んでいるのとは全然違うよ。」

などと言って、何とか説得を試みますが、やはり、毎晩、夜中、12時~1時ごろに起きるという生活が続きました。

今回の大阪北部地震では、皆さんもご存じの通り、通学中の小学生の命が失われました。

きっと子どもたちは皆、小さい心を大きく痛めているのだと思います。

そして、とらちゃんのように、発達障がいを持つ子どもたちの中には、人一倍、記憶力が突出している子も多いもの。

怖かった体験がフラッシュバックしてしまい、何度も何度も繰り返し恐怖体験を味わうことになるのです。

毎晩、悪夢にうなされる息子を抱きしめながら、どうしてやることもできない歯がゆさをつくづくと感じるとらねこママなのでした・・・。

夏休み明けに一変!発達障がい児が変わった!

とりあえず、地震の恐怖を少しでも薄めるため、色々なところに遊びに行くことにしました。

とらちゃんは、博物館や科学館などが大好きなので、恐竜、鉄道、宇宙、生命、昆虫、動物、歴史・・・など、思いつくままに様々な展示を見に行きました。

自由研究をまとめるのも大好きなとらちゃん。

これだけ色々なところに連れて行ったけれど、さあ、何を調べるのかな・・・と楽しみにしていたら・・・。

なんと研究材料は地震・・・。

やっぱりそこからは離れられないのですね^^;

それならば・・・、と地元の防災施設を見学し、本気で地震について調べ上げたとらちゃん。

自由研究が出来上がったとき、不思議なことが起こりました!

なんと、怖い夢を見なくなったのです!!

1カ月半以上もの間、悩まされ続けた悪夢。

地震に関する自由研究が完成した日を境に、「怖い夢を見た~。」と夜中に起きてくることがなくなりました。

そして、迎えた新学期初日。

夏休み前に比べると、驚くほど落ち着いたとらちゃんの姿がありました。

もちろん、定型発達の同学年生に比べると、まだまだゴソゴソしていますが、少なくとも地震前の状況には戻ったように感じます。

まだ、学校では時折、大声を出してしまうこともあるようですが、通級の先生も、放課後等デイサービスのスタッフさんたちも、その変化に驚いておられました。

世の中、何が幸いするか分からないものですね。

とりあえず恐怖を感じたものを納得がいくまで追究してみる

というのも、1つの解決策なのかもしれません・・・。

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