発達障がいと忘れ物。その原因は意外なところに!

新学期が始まって早10日。

発達障がいを持つ子どもがいるお宅では、そろそろ学校からの電話が鳴る頃ではないでしょうか?

はい、もちろん、我が家も例外ではありません(苦笑)。

新学期の初めは授業もそれほど本格的ではなく、他の子どもたちも休み明けで浮ついているため、それほど目立った動きはないもの。

けれども、ちょうど1週間から10日ほど経つと…。

他の子どもたちは落ち着きを取り戻し、日常の学校生活に戻っていくのに、ワンテンポ、いえツーテンポ、スリーテンポ遅れてしまうのが、広汎性発達障がいを持つ我が家のとらちゃんなのです^^;

今回の「問題行動(この言葉は好きではないのですが、学校の立場から言うとまさにこの単語がバッチリ当てはまるかと思われます)」は忘れ物

意外と几帳面な一面を持つとらちゃんは、持ち前の暗記力を活かし、時間割りをすべて頭の中に入れ、自分で次の日の用意を揃えます。

今まで私がチェックしなくても目立った忘れ物はありませんでした。

ところが今回は、火曜日に生活科の教科書を忘れていったそう。

次の日もまた次の日も忘れ続け…。

でも、それだけで済めば(もちろん許されることではありませんが)小学校低学年の男の子にはよくある「あるある話」。

けれども、それで終わらせないのが、「エクストラオーディナリー」のとらちゃんです。

授業中、度重なる忘れ物を指摘された彼は、反省することもなく「だって仕方ないもん!」と言い放ちました。

先生もいつも教科書を見せてくれていたお友達もこの言葉にはガックリ。

いよいよ連絡帳には先生からの「お言葉」が書き込まれることになりました…。

実は、この「仕方ない」という言葉、とらちゃんなりに言い分がありました。

先ほども少しお話ししたとおり、抜群の記憶力を用いて、表を見ないで時間割りをあわせる彼。

でも、その記憶方法は通常とは少し異なります。

時間割りの覚え方は、表の通り1限から5限まで並べて記憶しているのではありません。

どうやら、前の日との「違い」で覚えているようなのです。

例えば、月曜日の時間割りが、「1限・国語、2限・算数、3限・音楽」だとします。

(ここでは、話が分かりやすいように1日3時間として説明します。)

翌日、火曜日の時間割りが、「1限・算数、2限・図工、3限・国語」だった場合、とらちゃんの頭の中では、「月→火 音楽の教科書を抜いて、図工の教科書を入れる」とインプットされているようです。

もちろん、普段はこの覚え方でも特に問題は生じません。

むしろ効率的な方法だともいえるでしょう。

けれど、1週間の頭の日、月曜日に国語のノートをたまたま入れ忘れたら…。

そう、なんと、その科目が毎日ある限り、ずっと忘れ続けるのです!

図工や音楽のように毎日ない教科なら1回の忘れ物で済みますが、国語・算数・生活などの主要教科を忘れた場合は…。

それこそ、目も当てられません(ノД`)

このような特殊な方法で時間割りをあわせるとらちゃんにとって、連続の忘れ物はある意味「理にかなったこと」。

何でも論理的に考える彼にとっては「仕方ないこと」かもしれませんが、それを言ってしまっては身も蓋もありません…。

忘れ物以上に、その後の「態度の悪さ」と捉えられる言葉に問題があることに気がついてもらいたいところです。

発達障がいを持つ子どもたち、とりわけ不注意が目立つ子どもたちの中には、忘れ物が多い場合もよくあります。

今回のとらちゃんのケースから、そもそも忘れ物の原因は、通常とは異なる「物事の捉え方」にあることもあるのだなあ、と気づかされた出来事でした。

(いやいや、感心している場合ではないのですが…(>_<))

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